胡蝶蘭は乾燥に強い植物ですが、水不足になるといくつか分かりやすいサインが出ます。早めに気づくことで回復しやすくなるため、これからあげるポイントをチェックするようにしてください。
胡蝶蘭の水不足サイン
葉がシワシワ・ペコペコしている
最も代表的なサインです。葉が柔らかくなり、表面にシワが寄ります。

葉にハリがなく垂れ下がる
健康な葉は厚くピンとしていますが、水不足になると全体的に元気がなくなり、だらんとと垂れ下がります。

根が銀白色のまま(緑に戻らない)
胡蝶蘭の根は、水を吸うと“緑色”になります。乾燥が続くと、銀白から灰色になります。
さらに乾くと根が縮み、しわが寄ります。

花やつぼみが落ちやすくなる
水不足が続くと、一番先に「つぼみ落ち」「花がしおれる」などの影響が出ます。

ミズゴケ(またはバーク)が軽くカラッカラの状態になる
鉢を持ったときに異常に軽い・指で触って完全に乾いている状態が水不足のサインになります。また、乾燥しすぎた植え込み材は水を弾く性質を持ちます。

注)水不足だった場合の対処
※鉢底から水が流れるまでたっぷり与える(水がしみ込むよう、複数回に分けて水やりを行う)

胡蝶蘭の水不足のサインについて学んだら、胡蝶蘭を健康的に育てるための「光・温度・風・水」についてお伝えします。家庭やオフィスでも長く元気に保てるコツをご紹介します。
胡蝶蘭を健康的に育てるポイント
直射日光の当たらない明るい場所に置く
直射日光は葉焼けの原因になるため避け、レースカーテン越しの光や、明るい室内が最適です。ベストなのはレースカーテン越し光が長く当たる南側の部屋がおススメです。

適温は 18〜25℃ をキープ
胡蝶蘭は熱帯原産のため、人が快適に過ごせるほど良い暖かさが健康的に育ちます。冬は15℃を切ると弱りやすく、夏は高温すぎると花持ちが悪くなります。エアコンを使う場合は、風は直接当てないように注意しましょう。

風通しをよくする
風がないと蒸れやカビの原因になり、枯れてしまいます。ただし、強い風やエアコンの直撃はNGです。静かな空気の流れがある場所が胡蝶蘭にとっては快適で過ごしやすい環境になります。

水やりは“乾いてから”たっぷり
胡蝶蘭が弱る原因の約8割は“水のやりすぎ”です。ミズゴケ or バークが乾いてからの水やりを心がけましょう。冬は 7〜10日に1回、夏は 4〜7日に1回が適切です(根の乾き具合を見て、環境により調整していきましょう)。

まとめ
胡蝶蘭の水不足のサインは「葉がシワシワになる」「柔らかく垂れ下がる」「根が銀白色のまま緑に戻らない」「つぼみが落ちる」などが代表的です。鉢が極端に軽くなっている場合も、水切れの目安です。健康的に育てるには、直射日光の当たらない明るい場所に置き、18〜25℃を保ち、風通しの良い環境で管理することが大切です。水やりは“乾いてからたっぷり”が基本で、受け皿に水をためないよう注意します。乾燥しやすい環境では、葉に軽く霧吹きをして湿度を補うと効果的です。これらのポイントを守ることで、胡蝶蘭を長く美しく楽しむことができます。
胡蝶蘭専門店らんや-黒臼洋蘭園-より
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