胡蝶蘭には「縁起の良い花」というイメージがありますが、贈り方・置き方・扱い方にはいくつか避けるべきタブーがあります。知らずにやってしまうと、マナー違反や失礼に繋がることがあるため、胡蝶蘭のタブーについて知りたい方は、ぜひ参考にされてみてください。
胡蝶蘭のタブー
[贈り物として]
傷んだ花・咲き終わりかけを贈る
花が少ない、しおれている、傷んでいる胡蝶蘭は失礼にあたります。特に開店祝い・就任祝いなどでは「運気を下げる」とされるため、贈る胡蝶蘭としてはNGとなるので注意してください。

葬儀で白以外を選ぶと失礼になる場合がある
葬儀で白以外の胡蝶蘭を選ぶと失礼になる場合があります。葬儀後49日を過ぎるまでは、白以外の色は避けるのが一般的です。特に、紅白のリップがある胡蝶蘭は慶事を連想させるため、避けたほうが良いでしょう。基本的に白は万能ですが「ピンク=親しい関係向け」「黄色=カジュアル」など、色によりTPOがあるため、シーンによっては色選びを誤るとタブーになることがあります。

開店祝いで自立しない胡蝶蘭を贈る
ラッピングが弱く“倒れる可能性がある胡蝶蘭”は「倒産」を連想させるため縁起が悪いとされます。贈る胡蝶蘭としては自立がしっかりとしている胡蝶蘭を贈るようにしましょう。

手書きの立札で雑に書いたものを贈る
立札は贈り主の“顔”です。誤字・薄い文字などは失礼に当たります。しっかりとした立札を希望される場合は、専門店に依頼するか、胡蝶蘭を贈る際に立札の用意をセットで行なっているお店を選びましょう。

[育て方]
直射日光・エアコンの風を直接当てる(育て方のタブー)
葉焼けや枯れる原因になるため、健康的な胡蝶蘭を育てるのにはタブーとなります。
1. 直射日光がダメな理由
胡蝶蘭は熱帯の植物ですが、ジャングルの木漏れ日の中で育つため、強い直射日光に弱いです。特に真夏の日差しは強すぎて、葉が焼けて白や茶色に変色する「葉焼け(はやけ)」を起こし、最悪の場合枯れてしまいます。
対処法:レースのカーテン越しなど、柔らかい光が当たる場所に置いてください。直射日光が当たる窓辺からは離しましょう。
2. エアコンの風を直接当てる
エアコンの風は、胡蝶蘭の株や花から急速に水分を奪い、極端な乾燥状態を引き起こします。これにより、葉がしおれたり、蕾が開かずに落ちてしまったり、花が早くしおれてしまう原因となります。
対処法:エアコンの風が直接当たらない場所に移動させてください。空気が乾燥しすぎないよう、加湿器を使ったり、霧吹きで葉に水分を与えたりして湿度を保つ工夫も有効です。 胡蝶蘭を元気に育てるためには「直射日光に当てず程良く明るい」「適度な湿度」「空気が程良く循環する」場所に置くのが理想的です。

毎日水をあげる
過剰な水やりは根腐れの原因になります。常に湿らせるのはタブーで、根が乾いてからたっぷり水をあげるのが基本です。

まとめ
胡蝶蘭のタブーとしては育て方も含めて贈答でも押さえておくべきタブーがあり、正しく理解することで相手に好印象を与え、長く楽しんでもらえる花となります。とくに
- 傷んだ花・咲き終わりかけを贈る
- 葬儀で白以外を選ぶと失礼になる場合がある
- 開店祝いで自立しない胡蝶蘭を贈る
- 手書きの立札で雑に書いたものを贈る
は贈る上で注意を心がけていきましょう。
胡蝶蘭専門店らんや-黒臼洋蘭園-より
ここまで、胡蝶蘭についてご紹介してきました。お客様にご満足いただけるように熟練の技術者が丁寧に仕立てた胡蝶蘭は、お祝いやお悔やみの際にもピッタリです。「胡蝶蘭専門店らんや」には、さまざまな胡蝶蘭がございます。大切なシーンに合わせて胡蝶蘭をお選びいただくことができますので、ぜひ「胡蝶蘭専門店らんや」で目的にあった胡蝶蘭の商品ページを確認してみてください。

