胡蝶蘭の管理方法について「届いた直後〜日常管理〜長く楽しむコツ」まで分かりやすくまとめます。胡蝶蘭について初めて育てる、管理をされる方でも迷わないように胡蝶蘭の管理方法について紹介します。
胡蝶蘭の管理方法(初めての方への基本ガイド)
① 置き場所
胡蝶蘭は最適な場所に置くと長く綺麗に楽しむことができます。
・直射日光は避ける(レースカーテン越しの明るい部屋が最適)
・エアコンの風が直接当たらない場所
・温度:18℃~25℃が理想的
※胡蝶蘭は寒さ・暑さに敏感な花です。自然な温度変化(低温)に反応して花芽分化するので、温室がなくても咲きやすい性質があります。温度については咲いた後の管理温度としてご参考ください

② 水やり
胡蝶蘭は「乾かし気味」が基本です。本来樹木に着生し、1日の間に根がスコールや霧で濡れそのあとからりと乾く場所に自生しているため、過湿は根腐れの原因になるからです。水やりは、植え込み材(水苔やバークなど)の表面が乾いてから数日経ってから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、その後はしっかりと水気を切って乾かす「メリハリ」が重要になります。 鉢底皿や鉢底に穴の開いていない鉢で水が長い間滞ることを極端に嫌います。
● 苔(ミズゴケ)タイプの場合
・水やりは7〜10日に1回
・苔の表面がしっかり乾いたら与える
● 鉢がバーク(木のチップ)の場合
・水やりは4〜7日に1回
・鉢底から水がしっかりと出るまで与える
もし水やりに迷ったら、乾いてから水をあげる方が安全です。過湿は一番のトラブル原因(根腐れ)になりますので注意しましょう。

③ 肥料
基本的に不要です。(花が落ちて休眠に入ったら、胡蝶蘭は二度咲きを楽しむこともできますので、月1回薄い液肥または緩効性肥料を少量与えていきましょう。←いらない

④ 風通し
案外知られていませんが、胡蝶蘭は風通しがよい場所を好みます。蒸れに弱く、閉め切った場所は根腐れの原因にもなりますので置き場所としてNGとなります。

⑤ 花が終わってからの管理(二度咲きを楽しむ)
STEP 01
二度咲きチャレンジ準備
花がまだ3分の1ほど残っている状態で花を切り落として、二度咲きチャレンジの準備をします。花が全て枯れてしまい期間がたつとステム(花茎)も枯れてしまい、二度咲きが難しくなります。そこで早い段階で花を切ってあげることで、二度咲きしやすくなります。ステム(花茎)を切る前にカッターなどは火で炙ったり、アルコールで消毒したりして、病気の原因の侵入を防ぐようにしましょう。

STEP 02
ステム(花茎)を切る
胡蝶蘭の茎には竹の様な節がついていて、その節から花芽が出てきます。そこでなるべく多くの節を残して切ります。
※手などを切らないように十分にご注意ください。

STEP 03
支柱を抜きます
株と茎を支えていた支柱を抜きます。花が動かないようにしっかり株元を押さえて支柱を引き抜きます。

⑥ 植替え
痛んだ根を整理し、新しいバークへ植替えを定期的にしましょう。ただし、蘭は寒さに弱い植物ですので、冬の植替えは避けましょう。寒い冬は成長をとめて暖かくなるのに備え、栄養を蓄える時期です。しっかり休眠をしないといけない時期に株にダメージを与えたり、回復するために体力を使うと、とても負担がかかってしまいます。そのため、暖かくなりはじめる春に植替えをしましょう。春(4〜6月)が適期となります。

まとめ
胡蝶蘭を長く楽しむコツ
・水よりも温度管理を意識すると長持ちする
・暗い玄関に置きっぱなしはNG(光が足りないため) ・花びらは手で触らない(劣化が早まるため)
胡蝶蘭専門店らんや-黒臼洋蘭園-より
ここまで、胡蝶蘭についてご紹介してきました。お客様にご満足いただけるように熟練の技術者が丁寧に仕立てた胡蝶蘭は、お祝いやお悔やみの際にもピッタリです。「胡蝶蘭専門店らんや」には、さまざまな胡蝶蘭がございます。大切なシーンに合わせて胡蝶蘭をお選びいただくことができますので、ぜひ「胡蝶蘭専門店らんや」で目的にあった胡蝶蘭の商品ページを確認してみてください。

