胡蝶蘭の葉っぱに直接たっぷり水をかける必要はありませんが、状況によっては軽く mist(霧吹き)をするのは有効です。
胡蝶蘭の葉っぱへの水かけは霧吹きがオススメ
基本は、葉っぱに水をかけなくてもOKです。胡蝶蘭は根から水を吸う植物なので、葉に水をかける習慣は必須ではありません。ただし、乾燥が強い季節は霧吹きが有効で、冬の暖房や夏の冷房で乾燥が気になるとき、葉っぱの表と裏に軽く霧吹きを行ない、保湿を行ないます。そうすることで葉っぱのハリが保たれます。
水をかけすぎると葉の付け根に水が溜まり、腐りの原因になります。夜間の霧吹きは温度が下がりやすく、病気の原因になるため過度な水かけは避けましょう。肌寒い秋から春は朝〜日中の暖かい時間に、真夏や暑い日には涼しい時間にやさしく少量だけ霧吹きを行うことが胡蝶蘭の健康を考える上でも安全です。
基本は根に水やり、葉には必要なときだけ軽い霧吹きがベストです。

胡蝶蘭の葉っぱに水が掛かったままの状態で放置するとどうなりますか?
起こりやすい問題
① 葉の病気(腐敗・斑点)が発生しやすくなる
水が葉の表面や付け根に残ったままだと、蒸れや雑菌の繁殖が起きやすく、黒い斑点・黄色変色・葉腐れなどの症状が出ることがあります。
② 葉の付け根が腐りやすい(特に危険)
胡蝶蘭は葉の付け根に水が溜まると、そこから腐敗が広がり、最悪の場合、株全体がダメになることがあります。乾きづらい環境や高温の環境ではリスクが増します。
③ カビの発生
湿った状態が続くと、葉や株元に白カビが出ることもあります。

対処のポイント
霧吹きをした後は空気の動きのある暑すぎない暖かい場所に置いてください。芯に溜まった水がなかなか乾かない場合はティッシュペーパー等で、ふき取ってください。霧吹きをする場合は朝〜日中の暖かい時間に少量だけかけるようにしましょう。霧吹きをして残った水が葉の根元に長い時間たまると、病気の原因となることがあるため、特に梅雨の時期に葉の根元に水がたまっているときには、柔らかい布などで吸い取ってあげてください。
葉に水がかかったまま放置すると病気や腐敗の原因になるため長い時間乾かないようであれば拭き取るのが安全です。

まとめ
胡蝶蘭の葉っぱに水をかける場合は注意が必要です。胡蝶蘭は高温多湿の東南アジア原産で湿度を好むものの、葉の表面や付け根に水が残ると、蒸れや菌の繁殖が起こりやすくなるからです。特に、葉の付け根に水がたまると「芯腐れ」と呼ばれる深刻な病気につながり、最悪の場合は株全体が枯れてしまうこともあります。また、葉の表面に水滴が残る状態が続くと、黒い斑点が出たり、カビが発生したりする原因にもなります。
ただし、湿度を確保する目的での霧吹きは有効で、その際は、葉にしっかり水をかけるのではなく、株の周囲の空気に軽く吹きかける程度にするのがポイントになります。葉に水がついた場合は、ティッシュなどで軽く拭き取りましょう。また、霧吹きを行う場合は、気温が高く乾きやすい「朝〜日中」に行い、夜間に葉が濡れたままにならないよう注意しましょう。
水やりについては根元の水やりに集中し、葉っぱには直接水をかけないのが正しい管理方法です。湿度を保ちつつも、葉や付け根を濡らさないことが健康な育成の鍵になります。

らんや-黒臼洋蘭園-より
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