就任、昇進や叙勲祝いは、人生の節目となるお祝いの行事です。大切な行事に贈るフラワーギフトは失敗したくないものですよね。
そのようなお祝いに贈る花といえば、胡蝶蘭や花束、アレンジメントなどが挙げられます。その中でも、一番スタンダードなのが胡蝶蘭です。
そこでこの記事では、就任・昇進・叙勲祝いにフラワーギフトをご検討されている方のために、胡蝶蘭の魅力や贈る際のマナー、立札・メッセージカードの書き方についてご紹介していきます。
就任・昇進祝い
就任とは、社長や役員などの職責が重い職位に就くこと。ちなみに「就任」という言葉は、専務以上の職位に就く際に使われます。企業だけではなく、院長や大臣、学長などに就任する場合も同様です。
就任祝いでは、就任式が開かれる場合もあります。就任式には組織の方や身内の方だけでなく、取引先の方も招待されます。 昇進とは、同じ部署や支店などで役職やポストが上がること。組織内で空きのポジションが出た場合に、上層部から推薦されて選ばれます。そのような昇進があった際にお祝いを贈ることを、「昇進祝い」と呼びます。 昇進祝いと間違われやすい栄転祝いは、先輩や同僚、取引先の方などが現在の役職より職責の重い役職を約束され、転勤する際のお祝いを指します。 「昇進」と「栄転」の違いは、「転勤」や「異動」を伴うかどうかです。それぞれ呼び方が異なるので注意しましょう。
叙勲祝い
叙勲とは、国家や公共事業に貢献した方、功績をあげた方に天皇から勲章や褒章が与えられること。
勲章は歴代天皇や総理大臣の他、技術や文化などの発展に従事した方が対象となり、褒章は人命救助に努めた方、俳優やオリンピックのメダリストといった文化やスポーツで手柄を立てた方などに授与されます。 叙勲は年間で約4000名の方が受章しているので、取引先の方が選ばれることがあるかもしれません。叙勲祝いは大変名誉あるお祝いなので、ギフトには華やかで厳かな胡蝶蘭を選べば間違いないでしょう。 。
受章と受賞の違い
叙勲祝いの流れで押さえておきたいのが、受章と受賞の違いです。
「受章」は国や社会へ貢献をした場合に用いられるもの。つまり勲章や褒章が与えられることを受章と言います。「受賞」はほめる意味の「賞」という漢字が使われているように、芸術や技術などで優れた功績を残した場合に贈られるものです。 叙勲祝いを贈るにあたり、受章と受賞の違いは理解しておきましょう。
胡蝶蘭がおすすめな理由
就任や栄転祝いなどに贈るフラワーギフトにはたくさんの種類があります。その中でも、胡蝶蘭がおすすめな理由をご紹介いたします。
心を癒してくれる
昇進祝いや栄転祝いなどにも胡蝶蘭の注文を頂きます。
特に4月や10月は人事異動や転勤が多い時期。会社の仲間が新たな職場や環境で活躍していけるようにと、それぞれの想いを込めて、胡蝶蘭をお選びになられています。
「地方へ異動をすることになり、慣れない環境に不安もありましたが、自分宛てのお祝い胡蝶蘭でとても勇気づけられました!
新天地でも頑張ろうと決意が固まり、職場にもすぐになじむことができました。
とても嬉しかったので自分も仲間が転勤するときに贈るようにしています」とのお客様の声を頂きました。
就任・栄転祝いは新たな門出を応援するものですが、新しい挑戦には緊張や不安がつきものですよね。
そのような時でも、美しく立派なたたずまいの胡蝶蘭は人の心を支えてくれるもの。取引先や自社の方のお祝いに贈りたいフラワーギフトと言えるでしょう。
花が長持ちする
胡蝶蘭は、1週間~10日に1回の水やりで長く咲き続けてくれます。
簡単なお手入れでも花持ちが良いのが特徴で、贈られた側も手間がかからないところが良い点ですね。
他の花を使った花束やアレンジメントでは、1週間程度しか花を楽しめませんが、胡蝶蘭の場合は約1~3ヵ月花の美しさを保つことができます。
また、黒臼洋蘭園では胡蝶蘭を温室栽培しています。
したがって、季節を問わずいつでも胡蝶蘭をお祝いのシーンで贈ることが可能です。
香りが少なく花粉が飛ばない
胡蝶蘭は、香りが少ない花です。花の匂いを嗅いでみても、人間の嗅覚ではあまり感じることができません。 また胡蝶蘭は花粉をほとんど飛ばさないので、「届け先に花粉症の方がいる場合は花を贈れないかも…」と心配する必要もないですよ。
どんなに豪華で素敵な花であっても、匂いが強かったり花粉が飛んだりするとお祝いのギフトとして贈るのはためらいますよね。
だからこそ、胡蝶蘭は人気があり贈答品としての文化が根付いたとされています。
失敗しない!胡蝶蘭を贈る際のマナー
胡蝶蘭をお祝いで贈るにあたり「どのタイミングで贈ればいいの?」「胡蝶蘭の相場が分からない」など、不安や疑問に思うことも多いでしょう。
ここでは胡蝶蘭を贈る際、失敗しないためのマナーについてご紹介いたします。
贈るタイミング
就任・栄転祝いなどで胡蝶蘭を贈るタイミングは、案内が来てからが一般的です。
お祝いに向かないとされる仏滅の日を除き、就任の1週間以内~当日、就任式がある場合は前日~当日の朝までに贈るようにしましょう。
前任の方が在任中に胡蝶蘭を贈ってしまうと失礼に当たるので、贈る際には注意が必要です。
また就任祝いで同時に胡蝶蘭を2鉢贈る場合、上の役職の方にはランクが上の胡蝶蘭を選ぶようにしましょう。
胡蝶蘭の相場
就任祝いの予算は、どのくらいなら失礼に当たらないのか気になりますよね。
胡蝶蘭の値段は、お届け先様との関係性を考慮して選びましょう。
胡蝶蘭のおおよその相場は、次の通りです。
友人や家族など個人で贈る場合 | 10,000円~20,000円程度 |
部署や課から贈る場合 | 20,000円~30,000円程度 |
取引先に贈る場合 | 20,000円~50,000円程度 |
立札・メッセージカードの書き方と注意点
ここからは、基本的な立札・メッセージカードの書き方を解説していきます。
立札を書く際に間違えやすいポイントもあわせてご紹介します。
立札の書き方
頭書きとは、立札の頭にお入れするお祝いの言葉のことです。「御祝」や「祝御就任」など、一言で贈る内容が分かる言葉を使います。
ご注文をされた方が、個人の場合は名前だけを書き、法人の場合は会社名・役職名・名前を書きます。
お届け様のお名前は書かなくても良いですが、就任祝いの場合はどなたに贈ったものなのか確実に分かるように、お届け先と個人名を記載すると良いでしょう。
頭書きに記載するお祝いの文言は、「祝○○」「○○祝」「○○御祝」「御○○おめでとうございます」などが一般的です。
黒臼洋蘭園の立札では、縦書きと横書きがありますが、花の種類や大きさに合わせてお作りさせていただきます。
頭書きの言葉も各種対応していますので、お気軽にお尋ねください。
よくある間違い
立札には贈り先様の晴れ舞台や名前をアピールする大切な役割があります。
しかし、注意したいのが役職名や名前のミス。大切な方や取引様の名前を間違えてしまっては大変です。
よくある役職名の間違いは「代表取締役」と「代表取締役社長」。「代表取締役」は会社法で定められている呼称で、その名の通り会社の代表者になります。
ちなみに「社長」という呼称は法律で規定されているものではありませんが、ビジネス上では会社の一番上であるポストを指します。
代表取締役と混同されやすい「代表取締役社長」は、「代表取締役」プラス「社長」であるということ。
ただしトップの呼び方は会社によって様々なので、立札を依頼する前に、一度贈り先様の役職名を確認しておきましょう。
名前の漢字の間違えで多いのは「高田」「?田」や「川崎」「川?」など。パッと見ただけでは区別がつかないくらい似ていますよね。
漢字が新字体、旧字体のどちらが使われているのか調べておくことが大切です。
メッセージカードの書き方
メッセージカードは、立札と違い特に決まった書き方がなく、直接的なメッセージを贈ることができます。
宛名と差出人名を書いたら、自由にメッセージを書いてみましょう。
黒臼洋蘭園では、オリジナルのメッセージを40文字以内で作らせていただきます。
メッセージカードのサイズも各種ご用意しているので、胡蝶蘭の大きさに合わせて、花の上や株元にお付けいたします。
まとめ
ここまで、就任・昇進・叙勲祝いに胡蝶蘭がおすすめな理由や胡蝶蘭を贈る際のマナー、立札・メッセージカードの書き方についてご紹介いたしました。
上品でおしとやかでありながら、その場をパッと華やかな雰囲気に変える胡蝶蘭は、お祝いのギフトにピッタリです。
黒臼洋蘭園では、質や鮮度の良い胡蝶蘭をお客様に届け、満足していただけるように心がけております。
ぜひ黒臼洋蘭園で大切なお祝いの胡蝶蘭を探してみてください。