胡蝶蘭の花や茎が、取れたり折れたりしないように丁寧に支柱に沿わせていきます。
そして熟練した技術者が、1番良い状態に開花した胡蝶蘭を最も美しく見えるように、1本1本手作業で曲げを行います。

胡蝶蘭は生花なので、1株1株にそれぞれ違いがあります。
プロの目利きが数万本とある株の中から花の輪数や咲き具合、高さの組み合わせがちょうど良いものを選び、よく目にする美しい3本立ちや5本立ちの胡蝶蘭になるように組み合わせていきます。

曲げと組みにより選び抜かれた胡蝶蘭を植え込んでいきます。
鉢にひびがないかなど状態を確認し、水はけを良くするために底材を敷きます。
そして、胡蝶蘭が美しく見えるように植え込みを行います。
また、通気性を良くするために間に発泡スチロールを詰め、株が動かないようにしっかり固定する作業はとても力のいる工程になります。

植え込みをした胡蝶蘭の最後の仕上げに補強をしていきます。花や葉の様子を確認しながら、支柱で角度や向き、間隔、バランスが美しい仕上がりになるように細かい調整をします。
植え込みで、株が動かないように固定しましたが、補強ではさらに花がふらつかないようにしっかり固定していきます。胡蝶蘭が持ち運びや宅配の際にも1番良い状態を維持させるために大事な工程になります。

仕立てをした胡蝶蘭は、ネットショップや店舗での商品として販売されます。
当店では無料で立札・ラッピングをおつけしております。
また、有料で豪華なラッピングなどの対応も可能でございます。

仕上げの工程では、全行程の最終確認をいたします。「花に傷やねじれがないか」や「葉や株は元気な状態なのか」「支柱の長さは整っているか」を確認する大切な作業になります。
この工程で基準を満たした商品のみ、水苔の補充と艶（つや）出し液で仕上げの処理をしていきます。

輸送中に胡蝶蘭の花に傷が付かないよう、1本1本丁寧に和紙で包みます。
花の向きを整えた状態で、とても繊細に包みの作業を終えた胡蝶蘭は「白無垢の花嫁」のようにも見えます。

包み終えた胡蝶蘭は、配送用の段ボールの底に鉢を固定し、紐でしっかりととめていきます。転倒しても株、茎、花が傷つかないように梱包しております。
揺れに弱い胡蝶蘭の美しさと鮮度を維持したままお客様の元へお届けするために、きちんとした梱包をすることがとても大切になります。